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多職種って、面白い。_とある雑談から始まった物語



「仕事をする上で、何が楽しい?」

事務さん、ナース、事務長と雑談していたときに、ふと出た問いでした。
返ってきた答えは見事にバラバラで、でも不思議と「それがいいよね」と思える並びでした。

事務さんは「タスクをこなすのが好き」
事務長は「現場を支えるバックオフィスの仕事が好き」
ナースは「現場に出るのが楽しい」

その流れで、ナースがぽろっと、こんなことを言いました。
「病院勤務の時から、病気以外のことで何か支えたい想いがあったんだよね」

私は広報です。直接医療で人を救うことは、できません。

でもこの一言を聞いた瞬間、「在宅医療って結局ここなんだ」と腑に落ちました。
病気だけを診ないで、生活を支える。それは言葉にすると簡単だけど、実際は一人ではできません。
いろんな役割が噛み合って、はじめて形になるものだと思います。

バックオフィスが整うと、現場は安心して働ける

在宅医療は、患者さんの生活の中に入っていく医療です。
関わる職種も多く、連携先も広い。情報量も、想像以上にあります。

だからこそ、現場が迷わず動けるように「整える仕事」が欠かせません。

情報が散らばらないようにまとめる。
連携先とのやりとりを滞らせない。
予定や仕組みを整え、抜け漏れを防ぐ。
「次に何が起きるか」が見える状態をつくる。

こういう仕事は、表に出にくいかもしれません。
でも、ここが整っているだけで、現場は驚くほど動きやすくなる。
チームの土台を支えてくれているのは、まさにこの力です。

現場に出る楽しさは、強さでもある

病院では、病気を治すことが中心になります。
それはもちろん大切で、必要な医療です。

でも在宅の現場では、支える対象がもう少し広く見えてきます。
家の中の動線、食卓、眠り、季節、家族との距離感、表情。
患者さんの状態は、数字や検査結果だけでは語り切れません。

ナースの「病気以外のことで支えたい」という想いは、まさに在宅医療が大事にしているところと重なっているように感じました。

現場に出るのが楽しい。

その言葉の裏には、「暮らしの中で、その人に合った支え方を見つけられる」喜びがあるのかもしれません。

タスクが回ると、暮らしは途切れない

そして事務さんの「タスクをこなすのが好き」
これも在宅医療では、本当に強い力です。

在宅医療の安心って、派手な医療行為だけで作られるものではありません。

書類が整っている。
連絡が返ってくる。
次の訪問が決まる。
必要な手続きが進む。

こうした「小さな完了」の積み重ねが、患者さんとご家族の不安を確実に減らしていきます。
タスクが着実に回ることは、在宅医療の「継続」を支えることでもあります。

違いが揃うと、チームは強くなる

バックオフィスが整えてくれるから、現場は迷わず動ける。
タスクが回っているから、暮らしは途切れない。
現場に出る人がいるから、「病気以外」の支え方に触れられる。

在宅医療のチームは、同じタイプが揃って強くなるのではなく、違うタイプが揃って強くなる。
私はこの雑談から、そんなことを受け取りました。

多職種って、やっぱり面白いなと思います。
“好き”の方向性が違うからこそ、それぞれの力が噛み合って、チームはちゃんと回っていく。そんなことを、この時間に改めて感じました。

ちなみに広報担当である私は、やりたいことを形にして、それを表に出すことが好きです。
…なので今日の雑談も、こうしてコラムにまとめてみました。( ̄▽ ̄)

ぜひ一緒に働いてみませんか?